2011-09-27から1日間の記事一覧

5. Clifford代数とスピン群 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら n次元線形空間Vにな関係を持たせる Vの2要素の関係を問題にしている(線形であることも、2要素の足し算の話) 要素のペアに関することは、行列で取り扱える 行列で扱えば、は対称行列として現れる Vを張る…

1. 線形代数の使い方 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 線形空間 体F上の線形空間V。ベクトル空間(こちら)とも言う 線形空間Vには次元があってdim(V)と各 2つの線形空間V,Wにた対応付けT:V->Wを考えることができて、線形写像と言う 線形写像で次のものを考える…

11. 代数で何を教えるべきか 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら (代数に限らず)成立過程で重要なことと、成立したり発展したりした後で重要なことは異なる。より見晴らしのよいところから、取捨選択して教える内容も定義するのが適当(実験して論文にするのも同じ)

3. ベクトル積から外積代数まで 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 3次元ベクトル空間でのベクトル積(外積)は、に対して、 というのベクトル。 他方、内積は[tex:=\sum_{i=1}^3 a_i b_i] 内積の定義はn次元においてもそのまま通用するが、ベクトル積はそうはなっていない。…

10. フーリエ変換からメタプレクティック群へ 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 斜交群(シンプレクティック群)(Wiki) フーリエ変換から、斜交行列(Wiki)が出て、それが表している斜交群が出てくる 理由はないけれど、シンプレククティック幾何・シンプレクティック多様体の生物学応用(…

9. ルベーグ積分とフーリエ解析 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら もっとも一般的なところから話を始める 実1次元空間でもなく 実n次空間でもなく 一般の測度空間で ルベーグ積分のおかげでフーリエ解析の理論が簡単になったという n次元格子とその格子を用いた周期性と…

8. リーマンのテータ関数とデテキントの 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 楕円関数はの中の格子を周期とする関数 これをの中の格子にするとリーマンのテータ関数 これに関連して「半整数」が出てくる

7. テータ関数と保型関数 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 正則でない楕円関数を正則な関数の積で表すやりかたとしてヤコビのテータ関数が登場 本の流れとしては、複素関数によって説明される楕円関数とその関連関数としてのテータ関数、そしてモジュラー関数の説…

0. 記号、特に行列について 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら TeX用のスーパーpre記法とシンタックスハイライト(こちら) ">|tex|"と"||<"とで囲む 集合とその元 :xはAの要素 :AとBとの結び :AとBの交わり :AはBの部分集合 x \in A A \cup B A \cap B A \subset B Rで…

6. 複素解析、特に楕円関数 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら この本『数学をいかに使うか』の主張がこの章に書かれているので再度、引用する 『「…は…である」というよく知られた定理がある。私はこれは(中略でも)教室では、この言明を説明するだけでよく、証明して…

駆け足で読む『数学をいかに使うか』

数学をいかに使うか (ちくま学芸文庫)作者: 志村五郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/12/10メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 59回この商品を含むブログ (16件) を見る ここで「駆け足で読む」ことの目標 どんな要素が「使うための数学」として取り…

2. Hermite行列その他 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら エルミート行列は次の性質を持つことから、有用 エルミート行列の固有値は全て実数である。 正値エルミート行列(対応するエルミート形式あるいは複素二次形式が正定値)の固有値は全て正の実数である。 …

補. 外積代数の進む先 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

この記事は、3. ベクトル積から外積代数まで 駆け足で読む『数学をいかに使うか』の補足 ベクトル積を一般次元に拡張すると、外積代数になる 外積代数はベクトル解析につながっている 外積・微分形式・外微分…時空間軌道の解析から始まった「曲線」「曲面」…

4. 四元数環の重要性 駆け足で読む『数学をいかに使うか』

駆け足で読む『数学をいかに使うか』の目次はこちら 四元数(Wiki、その他資料) 四元数は環をなしている 四元数が積交換できないのは、四元数が行列で表されるような代数の仕組みになっていることからもわかる は実次元と複素次元の2次元にを配置することか…