ぱらぱらめくる『絶対数学』

絶対数学

絶対数学

  • ひとまず目次
  • 序章 高校生にもわかるリーマン・ゼータ入門
  • 第1章 絶対数学の起源
  • 第2章 絶対数学の目的
  • 第3章 絶対数学の基礎
  • 第4章 絶対テンソル
  • 第5章 絶対ゼータ関数
  • 付録1 群ともの意図とF1代数
  • 付録2 ラマヌジャン予想について
  • 付録3 絶対空間論について
  • あとがき
  • 数論の大問題に向かって絶対数学を書いた本
  • 数論の大問題への興味はひとまずおいておいて、「そもそも」絶対数学って、というところをぱらぱらする
  • 絶対数学とは一元体上の数学』
  • 標数代数系を分類・整理
    • 『乗法の単位元1を、加法的に繰り返し演算していったときに、何回加えたら加法の単位元0に等しくなるかという、その回数』
    • 普通の数体系『整数環、有理数体』ではいつまでたっても等しくならないから、標数
    • 整数論の研究は標数ごとに構成されてきて、異なる標数を越えて類似が見つかる
    • 標数0とそれ以外との違いは係数体の存在
  • 一元体:『元が1つである体』
    • ただし、体は、加法の単位元(0)と乗法の単位元(1)とで構成するから、『元が1つである体』はある意味で矛盾
    • その矛盾のつじつまを合わせるのが、『0』という『加法的にないもの』『乗法的に吸収するもの』に対して、『無:0でもなく、そもそも無い』という元のような元ではないようなものを取り入れて、『元が1つである体』としたもの
    • 『空気のようにその存在に気付かないもの〜0』に対して『本当に存在しないこと〜真空』のようなもの
  • 人類の算術の進歩が、足し算からスタートして掛け算を追加したものとすると、その発想では、「掛け算があるときには、足し算は前提されている」という状態になる
  • その逆で「掛け算を先に見出して、まだ足し算を見出していない算術世界」を想定する。それが一元体(らしい)
  • 環を中心とした数学
    • 積と和がある
    • 代数・幾何・解析も積と和で構成されていた
    • 積と和でできた世界(環)は微分されてベクトル場を作る
    • 整数環は微分すると0になる…。微分を使った諸道具が使えない(使いにくい)
  • 環からモノイド(乗法群に0元を付加したもの)へ
  • p44の図3.2が大事な図
  • (R,x,+): 積とを和を持つ環
  • そこから積がなかったことにすると、(R,+)となって加法群
  • 和がなかったことにすると、(R,x)となって、モノイド
  • (R,+)から+を取り去ったり、(R,x)からxを取り去ると(R)だけになる。これはただの集まりで集合
  • 圏論で考えると(R,x,+)と(R,+)とは、Z環の圏とZ加群の圏とに対応づく。その伝で、モノイド(R,x)はF1(一元体)の圏で、集合(R)はF1加群の圏…
  • 一元体F1の代数、乗法モノイドMn(F1)の元は、n=3のとき以下のようになる