数学ガール 乱択編
- こちらで乱数のことをやっている。乱数やら、その周辺のことやらはかなり難しい
- 難しいけれど、鳥瞰することは大事。細かいことがわかっても、そのさらに細かいことはわからないのだから、それくらいだったら大づかみにするほうが、見通しがいい
- 本書は数学ガールの4冊目?だったろうか。おそらく、1冊目の内容が著者の最も熟成された考えで、2→3→4となるにつれて、有形・無形の思い入れは減っているのかな、と、思わないでもない。
- とはいえ、鳥瞰するには、全体としてまとまりのあるものを、「通して読む〜通読」することが大事だから、多くの人が「通読」できる形である塊を本にしてあることが素晴らしいと思います。
- 通読しないものを山のように頑張って増やすよりは、通読するものを(たとえその細部が吹き飛んでしまっても)たくさんにすることは、「知識」としてではなくて「知恵」として何かを身体にしまうために大事なのではないかと思う。頭にしまうのではなくて身体にしまうのも「知恵」かな、と思う。
- 学生さんは柔らかいものを丁寧に読んだりしないようなのは、まだ「若すぎる」からなのか、「勉強がファッション」だからなのか、それは不明。