3次元回転の群
- 3次元の回転は、単位四元数であらわされる。
- これは、方向(単位)ベクトルを軸に、角度の回転に相当する
- この回転を、をパラメタにして配置すると、ととれば、半径の3次元球(中身の詰まった)に相当する
- ここで、原点は、回転角が0なので、無回転=何もしないに相当する。半径の球面上の点は、すべて回転角がであり、これも、結局何もしないので、この球面と原点は同一視されるべきである。また、軸での回転と軸での回転も同じなのでこれらも同一視されないといけない
- あっちもこっちも同一視して貼り付けないといけなくて、こんがらがる
- このなめらかに閉じた3次元回転の多様体は、以下のように、回転角の取り方を少し変えて、定義するのが普通である
- 回転角をと取る代わりに、と取る
- こうすると、自然に、軸での回転と軸での回転とが同一の場所として表されるので、これらを同一視する問題は、座標取りによって解決される
- 前の座標取りでは、原点と半径の点との同一視が必要だったが、今度の座標取りでは、半径の球面の対蹠点の同一視がそれに対応する
- 結局、3次元回転は、半径の充実球であって、その表面について、対蹠点同一視をすることに相当する
- 射影幾何ではn次元球の表面を対蹠点について同一視したものを、射影平面と呼ぶので、3次元回転がに相当することがわかる
- 一つ次元の低いは、円板があって、その外周を張り合わせたものであることはこちらの記事に書いた通りで、2次元多様体である閉曲面としては(球面とドーナツトーラス]と合わせて基本閉曲面3要素の一つになっている
- 2次元射影平面が円板の外周対蹠点同一視であることをもう少し、同次座標にも言及しつつ、お話し風に書いておく
- 今、射影平面は、というように表す。これにより、3次元空間にある原点を通る直線が射影平面の点に対応する
- 直線が、原点を通り、z=1平面と交わることなく、xy平面上にある場合は、射影平面では「無限遠点」とみなす
- 結局、射影平面はz=1の2次元平面と無限遠点とからなっている
- ここで、対蹠点が同一視されるというのは何に相当するかというと、[tex;(\lambda x, \lambda y, \lambda)]であらわされる直線と、で表される直線が同じ直線であることに相当する
- 今、[tex;(\lambda x, \lambda y, \lambda)]で表される直線のうちの部分と、で表される直線のうちで表される部分をそれぞれ考えることにして、それぞれをz=1,z=-1平面上の点に対応付けるとする
- さらに無限遠点に相当する直線たちについても考えると、z=1,z=-1の平面が無限遠で張り合わさっていて、位相的に球面のようにみなせる
- ここで、このサンドイッチの対応直線を同一視することは、球面の対蹠点の同一視と同じに見える
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