情報保持

  • Memoryの曖昧さ回避
  • 生体が扱う情報と言う意味でこちらと関連する
  • 記憶・情報保持と関係することを挙げる
    • 「同じ」か「違う」かの判断、「似ている」か「似ていない」かの判断
    • 「外界からの刺激(感覚・異物の侵入・(引数)入力)」に対する反応・出力
    • 反応・出力は生物学的には色々なレベルがある。
      • 反応する主体
        • 反射も反応(いくつかの神経のつながり)、高次脳機能としての「認識」も反応(多数の神経のつながり)、抗原認識による細胞の活性化も反応(個々の細胞)、抗原認識を介した免疫系の反応(免疫系)、個人の行動という反応(個人)、生物集団の餌探索行動も反応(個体の集合)
      • 認識の開始点を構成する主体
        • 感覚器の末梢受容体、抗原をリガンドとする受容体・抗体、生体内の受容体全般
      • 「異同」の判定機構
        • 神経ネットワークでの「最終出力」、分子-分子相互作用の結果、シグナル伝達が個々の細胞で起きるか起きないか、細胞集団としての集合的フェノタイプ
  • 何かしら、計算機での入出力と違うことがあるとすれば:
    • 入出力の連鎖に「停止」がないこと(個体の死も集団に関して言えば、停止に相当しない)
    • 関数のオプション引数が変化していること、関数の記述自体が書き換わっていくこと
      • オプション変化、関数の記述変化が1個体の生存時間中に変わり易く、目立つのは、神経系・免疫系。変わっているけれども、プログラムされている(ように見える)のは発生・成長・老化。個体レベルでは変わっていない(ようなのは)遺伝・進化。
  • 神経系と免疫系
    • 「入力」に想定範囲がある
    • 「入力の想定範囲」は現実の入力のバリエーションよりも(はるかに)大きい
    • 「想定」はポテンシャルとして用意
    • 実際に入力があった場合には、「強化」される(ようだ)
  • 時間のこと
    • 入力には、時間軸での「パターン」があって、それをも「認識」できる
    • 出力にも、時間軸での「パターン」があって、それも「制御」できる
    • 時間の認識のメカニズムは難しい感じもするが、メカニズムはどうあれ、それを達成する仕組みは生体内のいたるところに存在する。電気生理学的には、活性化状態の維持時間だったり、細胞生物学的な活性化状態だったり、個体レベルなら、覚醒状態だったり、集団レベルなら、「戦闘態勢」だったり。
  • 時間に関連して、手続きの「無意識化」