I グラフのホモロジー群 ぱらぱらめくる『計算で身につくトポロジー』
- 1 集合・命題・写像(必要十分と同値、全射と単射と全単射)
- 2 Z自由加群
- Z自由加群
- 準同型写像 homomorphism
- 同型写像 isomorphism
- 部分加群
- 少しまとめる
- 商加群
- 自由加群[tex:Z
]とその部分加群Iとを考えると、自由加群全体を部分加群で「割って」その「商」として取り扱うから[tex:Z/I]「商加群」 - 商加群[tex:Z
/I]では、部分加群Iの要素はすべて同じ要素[0]とみなす - 商加群[tex:Z
/I]には、加群のルールを持たせる - 商加群[tex:Z
/I]では、任意の[tex:Z]の要素が部分加群Iの線形和部分とそれ以外とに分けることができ、Iの線形和で表される部分は[0]で省略する・縮めることができるので、その過程によって、「小さくまとまった」群として扱える - ここでは、商加群はZ自由加群とその部分加群とによって定めたが、一般的な加群とその部分加群にも同様に定義できる
- 自由加群[tex:Z
- Z自由加群の商加群を整数の直和と同型と考える、という話につながっていく。Z自由加群を構成する集合Sは自由であったが、それを整数の直和(直積集合)として扱えるようにするための地ならしがこれで終了
- 3 グラフとチェイン
- 4 複体とホモロジー群
- 5 グラフ上の道
- 6 同相(位相同型)
- グラフの同相・位相同型は、辺を反転したり、辺を細分したり・その逆をしたりして移りあえるようなもののこと
- それはグラフの1次元ホモロジー群が同じであることと同じ
- 7 レトラクション
- 8 オイラー数
- 9 完全系列
- ホモロジー(群)はとても有用だけれども、計算が面倒くさい
- それを定式的に扱えるようにして、便利にしてくれるものが完全系列
- そして同相・レトラクションなどに関する諸々が統一的に表される
- 異なるグラフが作るホモロジー群の間に写像を考えると、ホモロジーの異同が、図式上の始点終点を同じくする2つの掲路と対応する。同相・レトラクションで変化したグラフに関するホモロジー群の間に全単射が見つかってくる、というような形で、完全系列が便利に使えることが見えてくる
- 各々のグラフが複体という写像で結ばれた系列を作る
- 各々のグラフのk次チェインの間に写像を考える
- こうすることで、写像の格子ができる
- この写像格子は周辺がすべて0である
- この写像格子は複体系列ではという制約があり、k次チェイン間写像はもっと厳しくて像が次の写像のカーネルそのものである
- ホモロジー群が複体系列にもできるし、k次チェイン間にもできる
- このようにしてできたホモロジー群は格子状に配置される
- このホモロジー群についてkチェイン間で同じであるかどうかを調べるにあたり、2種類の写像制約を使って代数的に考えるとすっきりする