またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
1 Introduction またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- Topics include:
- curves and surfaces, curvature, connections and parallel transport, exterior algebra, exterior calculus, Stokes’ theorem, simplicial homology, de Rham cohomology, Helmholtz-Hodge decomposition, conformal mapping, finite element methods, and numerical linear algebra.
- Applications include:
- 中心課題は離散外微分とその実データ(メッシュデータ)への応用
- 外微分は幾何的表現を使うことで式表現を簡潔にすることができ、ポアソン方程式に帰着させ、それを数値的解法の実装とすることができるのがメリット
2 Quick and Dirty Introduction to Differential Geometry またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 2.1 曲面の幾何
- 2.2 Derivative(導関数)と接ベクトル
- いわゆる関数を微分して得られる傾きは、曲がった空間では局所の(接ベクトルの)伸び具合に相当する
- 2.2.1 実曲線の導関数
- 実数パラメタxに関するという関数があったときにというのは、関数を図示したときの傾き
- これを1次元のままで、「速い」ところは「長い」ように伸び縮みさせる。これが、1次元物体を伸び縮みさせて作る『曲線』。xという数直線上に張り付いている
- 1次元多様体の伸び縮みは、局所の伸び縮みを表す1次元ベクトルになっている
- 2.2.2 Directional Derivatives (ある方向を定めたうえでの導関数)
- 2次元平面の各点に値を与えて3次元曲面を作ると、その各点について、ある方向への導関数が定まる。その伸び具合で、2次元曲面がその方向に「伸びている」と考えると、同様に曲面の局所の伸び具合が、方向ごとに定まることがわかる
- 2.3 曲線の幾何
- 実数直線を場所ごとに伸び縮みさせて曲線を作るという話をしてきたが、曲線の長さを基準にしてパラメタを振ることができて、それも便利(弧長パラメタ)
- 2.3.1 曲線の曲率
- 2.3.2 曲率の視覚化
- 曲線の局所を円に近似できる。その円の半径が曲率半径、その逆数が曲率
- 2.4 曲面の曲率
- 2.5 座標系の幾何
- 2次元座標表現されている局所において、ある方向のベクトルが埋め込みによってどれだけ伸縮するかを表すのが、方向偏微分成分で表されてたヤコビ行列
- 2.5.1. Coordinate Representations Considered Harmful
- 座標変換はやっかい
- やっかいさの主原因は変換と同じような変換をするベクトルと逆のベクトルがあってこんがらがるから(共変と反変)
- それを扱うときに第1形式とか双対ベクトル空間とかが出てくる
- 2.5.2. Standard Matrices in the Geometry of Surfaces
- 曲がっている具合を表すのに、曲率を使うか、リーマン計量を使うか、fundamental formsを使うかということになるが、それらは、曲がり具合を表すための道具立てであるから、相互の関係を表す諸式がある
3 Quick and Dirty Introduction to Exterior Calculus またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 3.1 Vectors and 1-Forms
- ベクトルは向きと大きさを持つもの
- ベクトルについて情報を取り出す関数があって、それは、ある方向に関するベクトルの成分を返す関数。これが1形式(covector)
- ベクトルも1形式も向きと大きさを持つので、同じもののようだが、片や関数、片や引数なので、似て非なるものとするのがよい。列ベクトルと行ベクトルというような違いと考えるのもよい
- ベクトルを1形式に変えるのを♭、その逆を♯とする(テンソル代数では、これは2階のテンソルの仕事だったし、計量テンソルとその逆の仕事だった)
- そしてベクトルと1形式の間にはIsomorphismがある
- 1形式はベクトルをとってスカラーを返す関数だが、その関数は計量テンソルによって値を決める。曲がった空間での長さの伸び縮み具合に応じて長さを測る道具が1形式
- より具体的には、リーマン計量によって、ベクトル世界の長さ・内積を定義するという考え方と、ベクトル世界の長さを測るにあたって、あるベクトルのある方向に関する長さを求めるに際し、方向ベクトルにリーマン計量を適用して1形式にし、長さを測りたいベクトルと1形式との内積によって長さを求める、という説明の仕方がある
- 今、スカラー場を偏微分するとすると、考慮している方向の「微小差」は、「座標系でカウントする」が、その量を曲線に沿った長さとして定量するために、方向の1形式(伸び縮みしたもの)との内積として偏微分係数を出すことになる。これが、曲がった空間での微分に、接ベクトルの伸び縮みしたものである1形式を使う理由。
- 3.1.1 座標系
- 3.1.2 記法
- 3.2 Differential Forms and the Wedge Product
- 3.3 Hodge Duality
- 3.4 Differential Operators
- ベクトルを「伸び縮み」させるときに使っていたは外微分。変化量を考慮する。考慮するがすべての方向について考慮する
- 3.4.1 div, grad, curl
- 3.4.2 微分って何?
- 3.4.3 方向微分
- 3.4.4 外微分の特徴
- 3.4.5 1形式の外微分
- ベクトルは1形式に変換できる。1形式の全微分はできる。2形式になるが、そのホッジをとれば1形式に戻るので、それをベクトルに戻せば、結局ベクトルが返る。こうして、ベクトル場にベクトル演算子を外積的に適用してベクトル場を答えとして得る過程のk形式・ホッジ・双対的やり方がわかる
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- ベクトル世界のスカラー関数を♭して0形式にし、それをdして1形式に上げ、♯してベクトルに戻す
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- ベクトル場を♭して1形式にし、それをdして2形式に上げ、ホッジスター()して1形式相当にし、♯してベクトルに戻す
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- ベクトル場を♭して1形式にし、それをホッジスターして2形式相当にし、それをdして3形式に上げ、そのホッジスターをとって0形式にし、その♯をとって、ベクトル世界のスカラーにする
- 3.4.6 ラプラシアン
- Divergence のgradient
- スカラー関数のラプラシアンは
- スカラーに限らず、一般的なk階テンソルは
- [tex:\Delta = *1^{\flat}))^{\sharp}]
- ベクトルの世界のTを♭してk形式とし、それをdしてk+1形式とし、ホッジスターしてn-(k+1)形式相当に変え、さらにdしてn-k形式にして、ホッジスターすることで、k形式とする項(第一項)と、Tを♭してk形式とし、それをホッジスターしてn-k形式相当に変え、それをdしてn-k+1形式とし、ホッジスターして、k-1形式とし、それをdしてk形式とする項(第二項)とを合わせて、♯してベクトル世界のk階テンソルに戻す
- k=0のときは、第二項でn-k+1形式が出たときに、外積代数の世界では、それは0なので、消失するため、第一項のみの式になる
- ラプラシアンは、外微分とその逆(に相当するホッジスターの外微分)をして、元の対象と同じ単位(スカラーならスカラー)の定量をする。微分して微分の逆をするときに、その間で何もしないと元に戻るだけだけれど、ホッジスターの往復をサンドイッチすることで、元のそれとは異なる何かが得られる。それがラプラシアン。微分(d)とホッジの往復で作れる経路は2つなので
- 3.5 Integration and Stokes' Theorem
- 3.6 Discrete Exterior Calculus
*1:\clubsuit d \clubsuit d + d \clubsuit d \clubsuit)(T(k,0
4 Topological Invariants of Discrete Surfaces またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 球かドーナツか、などの話しとその離散版の話。今回は(も)省略
- 4.1 Euler Characteristic
- 4.2 Regular Meshes and Average Valence
- 4.3 Gauss-Bonnet
- 4.4 Numerical Tests and Convergence
5 Normals of Discrete Surfaces またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 離散三角メッシュの頂点の法線方向の定義についての章。複数の決め方がある
- 三角形の面積が法線ベクトルであることを利用して、面積の局所変化(gradient)を用いる方法
- 埋め込み関数をラプラシアンしたものが平均曲率の大きさを持つ法線ベクトルになることを利用する方法
- 法線長x底面積=体積を利用して、体積と底面積から割り出す方法
- 5.1 Vector Area
- 多角形の面積をはかるときは、任意の1点を取り、多角形の各辺と三角形を作り、その三角形の符号付き面積の和を取れば、多角形の面積になる
- 離散外微分を使うと、頂点ペアのクロス積の和がそれになる
- 三角形の面積が「外積」で計算できるという話があるが、それは法線ベクトルが面積と関係するということ。今、ある領域が三角形に区画化されているとき、法線ベクトルが長さ付きで得られる。平坦なら、それらはベクトルとして打ち消し合わないので、ベクトルの和を取って長さを測り直せばそれが面積に相当する。三角形が波打っていると法線ベクトルが並行ではなくなるので、打ち消し合ったり、隙間が空いたりするが、その分をリーマン計量による伸び縮みが調整してくれるので、リーマン計量補正の局所法線ベクトルの和が曲面の面積。ただし、これはある領域の積分だから、さらに周縁に関する積分と一致することがストークスの定理からわかるので、そちらで計算する方が便利
- 5.2 Area Gradient
- 局所平面には面積があり、それは長さ情報付きの法線ベクトルとなっている
- ある点においてその近傍には微小面積がびっしり充満しているが、それらの面積に相当する法線ベクトルも充満している
- それらは滑らかになっているはずなので、gradient評価が可能で、ある点の法線ベクトルはそれらのコンセンサスを得たものになるはず
- それが離散メッシュでの頂点の法線方向(とそこでの面積の大きさ(伸び縮み考慮した面積))
- このようにして得られる法線方向と同じものが別の方法でも出る。平均曲率の大きさを持つ法線ベクトルは、埋め込み関数にラプラス-ベルトラミ演算子を作用させたものに一致することから出せる
- したがって離散版ラプラシアンが作れればよいが、それは一般には簡単ではない。しかしながら、共形座標系という限定を置くとその制約のせいで、可能になる(そこに指数関数が出てくるのは、等温座標系ってこと???)
- 5.3 Volume Gradient
- 法線長x底面積=体積を利用して、体積と底面積から割り出す方法
- 5.4 Other Definitions
- その他にも、周囲面の法線ベクトルの(重み付き)平均を取る、とか。
6 The Laplacian またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- ラプラシアンと、ラプラシアンを用いた微分方程式であるポアソン方程式について。そしてのその離散版について
- スカラー場があって、その微分をしてベクトル場にして、そのベクトル場のdivergenceを取ってスカラー場と作りたい
- 微分形式を使うにしろ使わないにしろ、「やりたいこと」はスカラー場情報が離散的に与えられているときに、それ(とメッシュの情報(位置・つながり具合・曲率・法線方向など))を使って、局所にラプラシアンの結果であるところの離散的スカラー場を返すような演算子を離散的に構成したい
- 6.1 Basic Properties
- 6.2 Discretization via FEM
- 6.3 Discretization via DEC
- 6.2,6.3とも結局同じ答えになる
- 6.4 Meshes and Matrices
- 6.5 The Poisson Equation
- 6.6 Implicit Mean Curvature Flow
7 Surface Parameterization またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 球面を平面に直すとゆがむ
- 長さと角度の両方を保存して平面化できないことを意味する
- 長さのゆがみは許容して、角度だけは保存することはできる。共形変換と言う
- 共形変換は平面を複素平面としてみることで説明することが多い
- 純虚数は複素平面での1/4回転を意味する
- 7.1 Conformal Structure
- 7.2 The Cauchy-Riemann Equation
- 7.3 Differential Forms on a Riemann Surface
- 7.4 Conformal Parameterization
- 7.5 Eigen Vectors, Eigenvalues, and Optimization
8 Vector Field Decomposition and Design またしても、ぱらぱらめくる『Discrete Differential Geometry: An Applied Introduction』
- 8.1 Hodge Decomposition
- 8.2 Homology Generators and Harmonic Bases
- 8.3 Connections and Parallel Transport
- 8.4 Vector Field Design