曲率のこと

  • 曲率っていうのがある
  • 平面上の曲線での曲率を考えよう
  • 曲線の中で一番単純な円を考えよう
  • 円は、円周上のすべての点で、曲率が等しい
  • それをaとおけば、曲率半径はr=\frac{1}{a}である
  • 曲率っていうのは、曲線上の点における、接ベクトルを考え、その接ベクトルの単位ベクトルを問題にする
  • この単位接ベクトルが、曲線に沿って単位長さ進む間に、どれくらいの角度変化するかが曲率
  • 単位接ベクトルの角変化についての微分のこと
  • 円を(x,y) = (r\cos{t},r\sin{t})としよう
  • tは媒介変数
  • \frac{dx}{dt} = -r\sin{t},\frac{dy}{dt}=r\cos(t)なので、単位接ベクトルは、(vx,vy)=(-\sin{t},\cos{t})
  • 単位接ベクトルの微分\frac{dvx}{dt}=-\cos{t},\frac{vy}{dt}=-\sin(t)
  • 今、媒介変数としてtからt+dtに動いたとき、角度はdt変化している
  • この間に、曲線に沿ってどれくらい進んだか、というと、2\pi r \times \frac{dt}{2\pi} = r \times dt
  • したがって、\frac{dt}{r\times dt} = \frac{1}{r}が曲率、曲率半径はr。円の半径は曲率半径だから、確かにそうなっている
  • 具体例で言えば、単位円周上の1点(1,0)から(0,1)まで回ったとき、(単位)接ベクトルの向きは、\frac{\pi}{2}動いている。その間の円周上の距離は\frac{\2\pi}{4}=\frac{\pi}{2}となっている