パラパラめくる『Polyhedral and Algebraic Methods in Computational Geometry』
- 目次
- 1 イントロと概観
- Part I Linear Computational Geometry
- 2 Geometric Fundamentals; 射影空間、射影幾何
- 3 Polytopes and Polyhedra; (超)多面体
- 4 Linear Programming
- 5 Computation of Convex Hull
- 6 Voronoi Diagrams
- 7 Delone Triangulations
- Part II Non-linear Computational Geometry
- 8 Algebraic and Geometric Foundations
- 9 Grobner Bases and Buchberger's Algorithm
- 10 Solving Systems of Polynomial Equations Using Grobner Bases
- Part III Applications
- 11 Reconstruction of Curves
- 12 Plucker Coordinates and Lines in Space
- 13 Applications of Non-linear Computational Geometry
- 2 Geometric Fundamentals
- 射影幾何を使うのは、平行線ペアにも交点を持たせる枠組みを導入し、平行かそうでないかというような例外扱いを省略できるという利点があるようだ
- さらに、線形計算ですべて片が付くというのも魅力
- 射影空間の「点」は原点を通る直線に相当するが、射影空間での超平面は、複数の係数の同次座標的表現になるが、射影空間の「点」は、この超平面上では、[tex:
=0]を満足するようなに「ある」とみなせる - 直線・平面・超平面は線形等式、向きを考えると線形不等式、内部・外部の区別も不等式
- 3 Polytopes and Polyhedra
-
- Polytopeを頂点集合とそれが張る凸包と見ることもできるが、(超)平面によって囲まれたものと見ることもできる(V-表現とH-表現と呼び分ける)
- ポセット構造も持つ
- 内部に原点を持っていると(そのような場合をpolarityありと言うそうだ)、双対が取れて、n次元面には、k-n次元面が対応するというような対応構造が取れる
- 組み合わせ幾何的に考えていくと、オイラーの式がを係数として一般型として表れる
- 球面上の乱点からランダム多面体が作れる
- Minkowski sum of a polytopeと言うのがある…要、確認
- SAGEにも入れられる polynajeなるアプリを使うと、いろいろ試せるらしい(モーメントカーブ上に点を持つ、cyclic多面体を作って、その点、線分、面、…の数を出したり、超面と頂点との関係行列を出したりできる(こちら)
- 4 Linear Programming
- 連立線形不等式が多面体を定めるので、それに基づくアルゴリズムが提唱されている
- 5 Computation of Convex Hull
- 具体的なアルゴリズム
- 6 Voronoi Diagrams
- 空間に点集合があれば、空間の任意の点を、最近点にて分割することができて、それがボロノイ分割
- n+1次元空間の開放多面体を射影するとn次元空間のボロノイ分割に対応することが、多面体におけるボロノイ分割の役割らしい
- 7 Delone Triangulations
- 8 Algebraic and Geometric Foundations
- 9 Grobner Bases and Buchberger's Algorithm
ぱらぱらめくる『グレブナー基底とその応用』
グレブナー基底の有用性と使い方 駆け足で読む『What is ... a Grobner Basis?』
- 連立多項方程式を解くのに便利
- 解は「多項式集合が定める多様体」
- 多項式集合Fが定める多様体は、多項式集合のイデアル
が定める多様体と同じ。また、イデアル に対するreduced グレブナー基底Gの作るイデアル が定める多様体とも同じで、さらに、Gの定める多様体とも同じ、という関係がある - Fが定める多様体がemptyである(連立多項方程式の解が無い)とは、Gが{1}であること(Hilbertの零点定理)
- あるイデアルが定める多様体が有限かどうか。initial idealに含まれない単項式をstandardと呼ぶことにすると、このstandardな要素がイデアルに含まれる数が有限か否かの判定ができる。そしてこのstandardな要素が有限であることは「イデアルの多様体が有限である」ことのif and only if な条件
- 多様体のCardinality(CartinalityのWikiへと話がつながり、それは多様体の次元へとつながる(ようだ)
- グレブナー基底(らしきものがとれたとして)がグレブナー基底であるかの確認方法もある
グレブナー基底の定義と性質 駆け足で読む『What is ... a Grobner Basis?』
- グレブナー基底は「多変数の多項式の集合」
- グレブナー基底はアルゴリズム的取り扱いをしやすい性質を持つ
- 任意の多項式集合はグレブナー基底に変換できる
- グレブナー基底への変換は3つの方法で行う(グレブナー基底は多項式集合に変換ルールを適用した写像のこと?)。その変換方法は:
- イデアル
- 項の順序ルール
- Initial ideal
- グレブナー基底と項の順序ルールとのつながり
- これらをまとめて:『多項式環と項の順序ルールが決まると、ある多項式集合のreduced グレブナー基底は一意に決まる』
- アルゴリズム的で一意に決まる→計算機が出してくれる→例えばSingular(ソフトウェア)
2.グレブナーの扇 ぱらぱらめくる『Comutational Algebra and Combinatorics of Toric Ideals』
- 多項式環のイデアルのグレブナーの扇って何?、というのをわかるのがこの章の目的
- グレブナー基底についての付言
- グレブナー基底は項の順序ルールで変わることからもわかるように、色々にとれる
- 色々な取り方は、重みづけベクトルに対応付けることができる
- 色々な取り方に対応する重みづけベクトルはたくさんあるけれど、それが決めるのは項の順序だけで、順序の種類数は重みづけベクトルの数に比べて圧倒的に少ない
- それはBuchberger's algorithmが順序ルールが産む違いをぱっぱと捨ててしまえるような、そんな背景があるかららしい
- これは、ひとまず置いて置いて
- ポリトープについて
- 凸多面体
- Polyhedral cone(錐)というものがある
- Polyhedral fan(扇)はPolyhedral conesの集まりであって、cone同士が面を共有するように接しているようなもの
- グレブナーの扇
1.グレブナー基底 ぱらぱらめくる『Comutational Algebra and Combinatorics of Toric Ideals』
- イントロダクション
- 動機・目的
- いくつかの例
- グレブナー基底
- そしてMacaulay2を用いた演習がついているので、(やりたくなったら)やろう