頭の休憩

  • 6月に暑く、7月に少し涼しいかと思っていたら、ここへ来て、猛烈な暑さ。お盆休みに入る事業所が多いためもあって、節電の件は厳しくないようです
  • 大学も15,16日は「指定休日」となっているそうです
  • そんな休みには、「縦書き」の本を読むのもよいので、大学の書籍売り場を物色。今日は理系のオープンキャンパス(こちら)でもあったようで、高校生らしき姿が大量にみられました。

確率と曖昧性の哲学

確率と曖昧性の哲学

  • 確率過程について他人は何を考えているのか
    • 確率・統計学、推論、連続と離散、空間、無限・極限、質的な違い(有理数→実数、正の数→負の数、実数→虚数ユークリッド→非ユークリッド…)というような「数学」の範疇と考えられている事柄であって、「哲学」的である内容と、文学部哲学科とが遠いことを感じさせる本…
    • 概念を理解した概念で頑張って考えるのではなくて、概念を「素」に考えることで、この本の内容はずいぶんと変わるのではないだろうか?
    • こんな風に思うのは、この本を理解していないからか、とも思うが、たぶん、違う…
    • 哲学はやはり、すべての学問を統べるものであって、小さくまとめられる分野ではない

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

  • 作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本
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  • 生物について他人は何を考えているのか
    • 生物学 対 物理学 の対比も大事だが…
    • 物理学は世界の了解の仕方の一つであって、生物学での世界の了解の仕方と同じ枠組みでも考えられるだろうし、そうでない枠組みもあるだろう
    • (現在の)物理学と親和性のない(少ない)生物学領域があったとして、それを「心」とかに直結する必要はないのに…
    • 物理学は「わかり易いところ」を中心につきつめてある体系なので、「わかりにくいところ」はまったく扱っていない
    • それでも物理学が魅力的なのは、「応用する上で重要な」体系化がなされているから、なのではないかと…
    • 理解力の飽和?

穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)

穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)

  • 知りたいことがつかめているときとつかめていないときについて考えてみる
  • 哲学とは、「●●とは」を考えることらしい
  • 「●●とは」が問題になる、ということは、「●●」があって(〜「●●という言葉」があって、多くの人が「わかった風をして」使っているという状況があって)、「●●」の定義づけが難しい、ということのようだ
  • 「数学」は「定義」からスタートする(ことが多い)ので、ちょうど、反対側。ただし「●●とは」を問題にする点で、根っこは同じ
  • 「哲学」は定義の曖昧なものがあって、それを対象にするのに対して、「数学」は存在するかどうかは気にせずに、「定義できるものを定義する」ところから広がる世界を考える
  • 横書きの本ももちろん面白い

非平衡ダイナミクスの数理

非平衡ダイナミクスの数理

なっとくする数学記号 (なっとくシリーズ)

なっとくする数学記号 (なっとくシリーズ)

  • 雑学も突然役に立つ