膨らませること、貼り合わせること

  • k次元空間で、原点から距離1にある点の集合が作る図形をk次元球面と言う
  • 1次元では、それは(1),(-1)という2点である
  • 2次元では、それは(cos(t),sin(t))という点の集まりが作る円周である
  • 3次元では、それは\sum_{i}^3 x_i^2=1という点が作る単位球面である
  • 4次元では、それは\sum_{i}^4 x_i^2=1という点が作る4次元単位球の球面である
  • k次元では、それは\sum_{i}^k x_i^2=1という点が作るk次元単位球の球面である
  • 2次元の円周は、2本の長さ2の線分の両端をくっつけて、中央部を膨らませた形。これは、1次元の中身の充実した球(長さ2の線分)の両端(1次元球の球面)を張り合わせたもの
  • 3次元の球面は、2つの半径1の中身の充実した円(2次元単位球)を、その円周について張り合わせたもの
  • 4次元の球面は、2つの半径1の中身の充実した球(3次元単位球)を、その球面について張り合わせたもの
  • k次元の球面は、2つの半径1の中身の充実した球(k-1次元単位球)を、その球面について張り合わせたもの
  • \sum_i^k x_i^2=1はk次元単位球面
  • \sum_i^k x_i^2 \le 1は中身の充実したk次元単位球
  • k+1次元単位球面は、2つの中身の充実したk次元の球\sum_i^k x_i^2 \le 1,\sum_i^k y_i^2 \le 1を用意して、その\sum_i^k x_i^2=1\sum_i^k y^2=1を張り合わせ、\sum_i^k x_i^2= r^2(またはy_iの点には第k+1要素として\pm \sqrt{1-r^2}を与えたようなもの
  • 昨日の記事で、トーラスドーナツを開きにして酔歩の軌跡をプロットしたが、それと同じように「2つの1次元下位の多様体に、張り合わせ部分で移行」するようにすればよい
  • なお、昨日のトーラスドーナツは、2次元の球(円)を二つ用意し、その球面(円周)を貼り合わせるとともに、2次元球の中央に穴としての2次元球(円)を作り、こちらも貼り合わせるという、「貼り合わせ」^2の処理をしたもの
  • メモ:http://en.wikipedia.org/wiki/Whitney_embedding_theorem

http://ocw.hokudai.ac.jp/Course/Faculty/Science/AdvancedGeometryI/2004/page/materials/AdvancedGeometryI-2004-Note-01.pdf