展開する

  • 数学セミナー2010年12月号をめくってみる
  • 「多面体の展開図に関する未解決問題」という記事がある
    • 3次元凸多面体の展開図を作るということは、その多面体の頂点と辺から作られるグラフ(多面体グラフ)に、全域木(連結したグラフであって、巡回路がなく、すべての頂点を含む)によって切り開くということ
    • 展開図の中には、開いた後で、展開面同士が重なることもある
    • 同一の展開図から、異なる立体ができることもある
    • どのような3次元凸多面体も、「重ならない」展開図があるかどうかは不明
      • ただし、稜線以外で切り開いてよいのなら、展開できると(星形展開)
  • さて、記事から少し離れてみる
    • まず、展開図は、英語では、Net(Wikiこちら)
    • 2次元凸多面体は、いわゆる、凸多角形。これの展開図は、点で切って、1次元に伸ばすこと。これはできる。1点にて展開される。
    • 3次元凸多面体の展開図は、稜線(頂点を結んだ線)で切り開くこと。全域木にて展開される。2次元空間に開かれる。
    • 4次元凸多面体だとどうなる?4−2=2次元の何か(それは面)で切り開いて、3次元空間に展開できる(?)
    • さらに高次…
    • 展開を繰り返すとどうなる?
      • たとえば、3次元凸多面体を展開して、2次元展開図にしたあと、これは、凸多角形が辺で接している図だけれども、これをさらに展開して、頂点と辺のみにすることはできるだろう。ただし、それを1次元空間に重ならずに置くことはできなさそう…すくなくとも、ふつうのサイコロの展開図ではそれはできなさそう…。でも、できるような3次元凸多面体はあるのだろうか?展開図を凸多角形の貼り合わせではなく、新たにできた、凹凸のある多角形と考えたら、展開できる?
      • もっと高次の凸包でも、最終的に1次元まで展開できてしまうようなものがある?
    • 今、多次元凸包があって、その表面に1点がある。その点と凸包の点との関係は、着目点からの星形展開に関して表現可能???(表現できるのはできるとして、それは、統計処理的に有用?有効?)