グラフのモーメント

  • こんなペイパーがある
  • グラフのモーメントと言うのを定義している
  • 各ノードに\rho(i)なる値が与えられているときにM_G^\rho = \sum_{u \in V} (\sum_{u,v \in V}dist(u,v)(\rho(u)+\rho(v)))
  • これを\rhoモーメントと呼ぶと言う
  • 他にも定義があり、別の呼び名がある
  • mean distance (平均距離) d(G) = \frac{1}{|V|^2} M^1_G。これは\rhoを全ノードで1に統一して\rhoモーメントを計算し、それを計算に要したノードペア数で割ったものである。逆に言えば\rhoモーメントと言うのは平均距離の|V|^2倍と言うことになる
  • 鎖状グラフを考え、全てのノードに\rho=1を与え、全てのエッジの長さを等しくすると、これは、ある意味、その線分を、その線分の置かれた軸を座標とした時の平均位置になる。そう言う意味合いでの、1次モーメントとなっている
  • \rho=1/2とした時、Wiener indexと呼んで、化学構造で用いるグラフの不変量とすると言う(Wiki記事)
  • ノードの次数を\sigmaとした時M^\sigma_G = D'(G)と書き、degree distanceと呼ぶと言う
  • ノードの次数情報を使うのは、ノード周りの「面積の大小」情報を使うことと近いニュアンスがある
  • さらにこのノード次数情報を使ってMTI(G) = \sum_{u \in V} \sigma(u)^2 + M^\sigma_Gと言う指標がありSchultz indexとか、Molecular topological indexと呼ぶ