分割表の観点から:3.トーリック・イデアル ぱらぱらめくる『Comutational Algebra and Combinatorics of Toric Ideals』

  • r_1 \times r_2 \times ... \times r_k = n個のセルからなる分割表を考える
  • 周辺度数が1,2,...,k軸のそれぞれについてs_i;i=1,...,kカテゴリ分あるとすると、この周辺度数に関する制約の数はd=\sum_{i=1}^k s_iである
  • ここでd \times nの行列を考える
  • n列について、n個の変数(p_i;i=1,2,...,n)があるから、それについての多項式環k[x]を考えることができる(n変数の多項式の集合って、あるよね、と言うこと)
  • またd行についても同様にd個の変数(v_j;j=1,2,...,d)をとって、それについての多項式環k[t]を考えることができる(d変数の多項式の集合って、あるよね、と言うこと)
  • log-linear modelでは、周辺度数(比率)のべき乗が「周辺度数制約順守のセル値」について一定になる性質がある
    • 周辺度数(比率)っていうのは、d個の変数v_jのこと
    • べき乗っていうのは、n個の変数p_iのこと
    • それらに関係があるわけだけれど、その関係は、p_i = \prod_{j=1}^d v_j^{a_{i,j}}と書けるじゃない
    • この関係は、トーリック・イデアルの定義にはまる性質があるとそういうことのようだ
    • 特に、分割表のときは、p_i = \prod_{j=1}^d v_j^{a_{i,j}}の式のa_{i,j}は結構、疎だけれど、『そんなことを気にするより、「トーリック・イデアル」となることが素晴らしいじゃない、代数的で』という立場で考えましょう、というのは分割表の代数統計的アプローチということのようだ
  • ここで、p_i = \prod_{j=1}^d v_j^{a_{i,j}}と書いたけれど、このときv_j\ne 0でないと、困る(正則関数で…)という部分が「トーリック」なのだ(と思う)
  • さらに、『ぱらぱらめく』っているテキストの方では、k[\mathbf{t}^{\pm 1}]=k[t_1^{\pm 1},...,t_d^{\pm 1}]と表されるLaurent polynomial rinkとかも使って説明している
    • これは、「行き」と「帰り」とに分離してその組み合わせにすることが便利〜マルコフ基底にするときと相性がよい(そうしないといけない)話
  • 陰関数化〜制約はd個の変数セットとn個の変数セットが作った式の集合だけれど、うまくしてやって、d個の変数セットで制約を表すとそれもいいなーという話、また、それ自体がイデアル探しと同じ(かぶる)
  • ここに示す通り