座標環の「座標」
- 座標環の「座標」ってどうして「座標」って言うの?と言う質問がMath Exchangeにあった
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- その中の回答を読むと、こういうことらしい
- 座標環を考えるときには、それをもたらす代数多様体がある
- 代数多様体が連立多項式の零点集合なので、例えば、のようにk個の関数で与えられているとする。
- この代数多様体のイデアルIが、まさにこのk個の関数だったとすると、座標感はと表されるが、これは、のような関数の集まりのこと
- 言い換えると、イデアルを成り立たせている関数(素イデアル)を変数と見た、多項式になっている。ただし、関数となっている変数の係数が、多項式である、というように、この世界では、変数も多項式なら、係数も多項式になっている。なぜなら、「多項式の環」を考えているから
- 多項式ではあるが、しょせんは数とか、数を代弁している代数変数に過ぎないわけだから、k個の変数に対応する関数達は、座標軸を定めているとみることもできる
- つまり、k個の変数を座標軸として、それに係数がかかっていれば、その係数は、その座標軸の値がいくつになるのか、ということを表すという意味で「座標」のことになる、とそういう意味
- ちなみに、全多項式からなる座標環は、という関数を「座標軸」とするような座標環になっていて、このような座標環では、多項式全体が座標環の要素になっている