- Introduction and Definitions, notation, and preliminaries
- Enumerative combinatorics
- Connections with topology
- Relations with geometric combinatorics
- Relations with algebra
- Further examples
Introduction and Definitions, notation, and preliminaries
- 整数分割
- nの分割というとき、{1,2,...,n}をdisjointな部分集合に分割する、そのやり方の集合
- 分割の記法:分割のグループ内では、要素を昇順に並べる。どのグループを先に書くかは、グループ内メンバーの中の最小値を代表値として取り出し、その順序で並べる
- Noncrossing partitions
- Noncrossing partitionssというとき、1,2,...,nを一列に並べて、分割して同じグループになったもの同士をトーナメント戦のようにフォークのようにつなぐこととした時に、フォークの線が交叉しないような分割のことを指す
- 同様に1,2,3,...,nを円周上に並べて、同じグループのメンバー同士に線を引くことを考える。このときに線が交差しないようにできるようなグループ分けのことをNoncrossing partitionsという
- この定義は「
のときに、a,cが同じグループで、b,dが同じグループだとしたら、a,b,c,dは全部同じグループであるような分割」と書かれる
- このNoncrossing partitionsの場合の数がカタラン数になることが知られており、
と計算される
- (整数)分割の半順序・ポセット
- 1/25/34/6/7 < 134/25/67 のような順序ルールを入れる。1,3,4が2グループに別れているか、1グループになっているかで、順序が入る。全てのグループで同じ方向の順序関係になっていれば、分割間でその順序関係があるものとする。グループごとに順序関係が入れ替わる場合は、分割としての順序関係は入れられないことにする。従って、半順序になる
- 全要素を全て個別に分ける分け方は、分割のポセットの一番下になり、それを
と書く。逆に全ての要素を全く分けないような分け方は、分割のポセットの一番上になり、それを
と書く
- このように上と下とが1点に閉じているポセットはlattice
- 分割全体もlatticeであり、Noncrossing partitionsもlatticeである
- Noncrossing partitionsは、各Noncrossing partitionのブロック数でグループ分けできて、そのn-ブロック数をランクという
- ランクごとに幾つのNoncrossing partitionsがあるかの式も知られている
- {1,2,...,n}のNoncrossing partitionsのうちブロックの数がkのものの数は、Noncrossing partitions集合の要素
が
とかけるが、その数は、右辺で計算できる、と、読める
- カタラン数
が、次のように和にできる、ということである。
- Rで確かめておく
Enumerative combinatorics
- Exactな列挙、漸近列挙の両方について、色々な列挙問題があり、それについての知見がある
- 文章・文法領域的な列挙問題がある
- 幾何・経路とそれが作る面積に関する列挙問題がある
- 制約付き成長パターン列挙問題がある
- 直交多項式の組み合わせ列挙問題がある
- 制約付き順列列挙としてのNoncrossing partitions列挙問題がある
- Diagonal harmonicsというものと関係しているらしい。Diagonal harmonicsがなんなのかわからないのだが、何か大事そうな匂いはする
Connections with topology
この問題は現れる
- Maps, Hypermaps
- Fig5の説明をしてみる
- 平面に2つのノードa, b がある
- ノードa,bにはそれぞれ(1,2,3,4,5), (6,7,8,9,10)という整数が振られている。5つの数字を順番にぐるりと回って円ができるが、その円がノードだとみる。このとき、{1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}のNoncrossing partitionsの一つとして(1,2,3,4,5)(6,7,8,9,10)があることがわかる。これを
というNoncrossing partitionとする。このNoncrossing partitionがノードa,bの存在と状態を表している。ノード上での数値の配置は時計回りとする
- 今、この2つのノードa,bに複数のハイパーエッジがある、aから出てaに戻り、もう一度aから出てaに戻り、さらにもう一度aから出てaに戻るエッジ"aaa"、aから出てaに戻りaから出てbへ渡りbから出てbに戻りbから出てbに戻りaに戻ってくる。これを"aabbb"と書く。同様に"bb"。ハイパーエッジでは、数値をたどるサイクルの回り方は反時計回りとする。これもNoncrossing partitionになっていて、(1,2,3)(4,5,8,9,10)(6,7)と表せる。これを
とする
- このとき、もう一つNoncrossig partitionが構成されていて、それは「面、face」を表しているという。今、ハイパーエッジをサイクルとして描図した時に、あるエッジが i->jと引けていたとする。このとき、iからスタートしてjの方向にはいけるけれど、jはそのエッジの「反対側〜向こう側」にあって、たどり着けないとする。エッジi->j自体をたどるならたどり着けるのだが、今は、エッジが分割した「残りの領域・面」の部分だけを歩くことが許されている、と考えれば良いだろうか。ノード上の数値を辿っているサイクルの方も同様で、1->2->...とたどるが、1から出発すると、2にはたどり着けない。そんな風にして、たどり着ける数値を、ノードのサイクルについては時計回りに、エッジのサイクルについては反時計回りにたどることを許すと、(1)(2)(3,10,7,5)(4)(6)(8)(9)なるNoncrossing partitionが現れる。これを
と書く。おそらく、時計回り、反時計回りの区別がインバース表記に対応するのだろう
- 結局、平面上に実現されたハイパーマップにて、ノード、エッジ、フェイスがNoncrossing partitionsで表現されることとなった
-
- ここで、ノード的サイクル数 +エッジ的サイクル数 +フェイス的サイクル数=N+2-2g、ただしgはgenusナンバーと成っている
- これは、#Nodes - #Edges + #Faces = 2-2g というオイラーの式の一般化になっている。一般的な平面グラフでは、Noncrossing partition的な意味ので総ノード数N = 2 * エッジ系のサイクル数。なぜなら、普通のグラフでは、エッジは2端点のみを持っていて、それらをすべて別個に数え上げるのが、Noncrossing partition的ハイパーグラフ表現になっているから、#Nodes - #Edges + #Faces = 2-2gの両辺にNを加えると、#Nodes + #Edges + #Faces = N + 2-2gとなる
- さらに、グラフの色塗り問題への代数的・多項式的アプローチにも使われ
- ふたつのnoncrossig partitions的ペアリングを張り合わせるとNoncrossing サイクルが現れるとかにも応用される
- どちらも、行列式とかを使った表現がある
Relations with geometric combinatorics
- Convex polytope, hyperplane arrangement, reflection groupとかに応用される
Relations with algebra
- 応用範囲が広いので、その(抽象)代数が展開されれば扱いやすいし、その方面での知見もある
Further examples
- RNAの二次構造の場合わけとかに使える