0に立ち返ってのTex環境

  • Texを使うとは、「ある形式」で書いたテキストファイルを「解釈」して「絵(文字を含む)」にすること
  • このための道具が大きく分けて4段構えになっている
    • (1)日本語フォントなどを使わない簡単な文書のための道具
    • (2)日本語フォントを使う簡単な文書を書くための追加の道具
    • (4)コマンドラインから解放されるための道具
    • (3)素敵な構成にするための追加の道具
  • 必要なもののダウンロード
    • (1)と(2)までが、「日本語ユーザにとっての必須道具」として、以下のようなサイトから取れる。とても便利にできている
      • 2つの方法
    • (1) 「あべのり さん」を使う
        • proxyの設定などで「あべのり さん」版が使えないときは、次のを使う
      • (2) 「LabTex Installer」を使う
  • コマンドラインからの解放(ステップ(3))
    • Texエディタ・Tex文書処理アプリケーションというのは、hoge.texというファイルを読み込んで、ちゃんとしたファイルかどうかの判断をして、ちゃんとしていたら、『絵〜dvi,eps,pdf』にして、それを見せてくれるアプリ
    • 上記の諸段階の処理のすべてをやってくれるものもあれば、一部だけをやるものもある
    • この段階のトラブルは、文字コード問題・文字化け問題
    • 文字コード問題に対処する仕組み
      • 問題になりうるから、それぞれの段階で、それを制御する仕組みが存在し得る
      • Sweaveに読ませるRnw文書のレベルで制御したいなら、こちらの3.7 Encoding に書いてあるような対処法(『この文書のエンコーディングは○○』と宣言して、後は、それに従わせる)もあるようだが、これを使って、Sweave->texの日本語エンコーディング問題を具体的に説明した文書・サイトがすぐには見つからないので、これは保留
      • Sweave()関数の引数として指定する。これはうまく行くらしい
Sweave("hoge.Rnw",encoding="SJIS")
      • Texエディタで開く。Texエディタが自動判定してくれれば問題ないが、自動判定してくれない場合、判定に失敗する場合は、エンコーディングを変更して読み込み直しをすればよい。TexWorksというエディタの場合の例がこちら
      • texファイルからpdf(等)ファイルへの処理は、texエディタがきちんと扱っていれば、うまく行く(texエディタの表示は文字化けしていても、texファイル→pdfはうまくいうこともある(それはtexエディタが呼び出しているpdf(等)化のコマンドがうまくハンドリングしているから。Sweave()関数できちんと指定してあり、(1)(2)の環境整備がうまく行っていれば、texエディタ上で化けていても大丈夫なようだ…とは言え、気持ち悪いので、texエディタ上もきちんと見えるようにしておく方が良い)
  • スタイルを整える(4)
    • (1),(2)で入手した環境と、それを気楽に使うための(3)が整ったとする
    • この後は「カスタマイズ」になる
    • 「カスタマイズ」をするときの注意点は、「こうするとよい」という情報が得られたときに、「やれ」と言われていないことをはからずもやってしまわないこと
      • 「はからずも」を避けるための最大のコツは「わかっていないことに手を出さない」ことだろうか(これが難しい)。「わかっていないこと」は動作環境依存のことが多い。なので、「ファイルの置き場」とかは要注意
      • コンピュータ上の場所を制御する
        • Sweave,texの自作ファイルと、カスタマイズのために取ってきたファイル(styファイルと化)は、
          • 『すべて』一箇所にまとめておく
          • 邪魔でもなんでも、一つのフォルダにじかに置く
          • 場所を移動したくなったら、styファイルなどは、全部コピーして引っ越す
    • (4)は非常に多岐に渡りうるので、いろんな人がいろんなことをしている。
    • それは"hoge.sty"というようなファイルだったり、\usepackage{}という宣言だたったりするが、初めは『使おうとしない』ことにする。その上で、『決め打ちして、これだけ使う』として使うことにする(いつか、自分でスタイル調整できるようになるけれど、今は、そこに興味が強くなければ忘れよう)
    • この記事では、こちらを参考に、文書の形式としてjsbook と jsarticleの2つのみを使うことにする(jsbookとjsarticleのために複数のstyファイルが必要になる。こちらの説明に沿って、ファイル群をダウンロードし、全部を使えるようにする:『自分で決めた作業フォルダ』に全部、じかに置く)
  • 使ってみよう
    • ここまでできたら、jsbook,jsarticleが書けるはず
    • こちらtexファイルをそのまま使わせていただいて、実験。
    • まず、デスクトップに"asobiba"というフォルダを作り、こちらからとってきたjsbook,jsarticleのための諸ファイルをすべてコピーしておいて置く
    • そのフォルダに、"test.tex"という名前のファイル(以下)を保存
    • TexWorksで開いて、(文字化けしているけれど、そのまま)左上のpdfLaTeXの緑ボタンを押せば、フォルダ内に複数のファイルが生成され
    • PDFファイルがきちんと読める





\documentclass[11pt,a4paper]{jsarticle}
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