「感じ」
- 昨日の続き
- 作者: 末次由紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/12
- メディア: コミック
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- 競技かるた(百人一首)では、「耳」がよくて、上の句が少ししか読まれないうちに、取るべき札がどれだかわかると、「強い」
- この「耳のよい」選手を「感じがいい」という
- さて、百首のそれぞれが読み始めてk文字読まれた段階で、取る可能性がある札の枚数を考える
- 第i首について、k=0文字読まれた段階では、第1〜第100のすべての札の可能性があるから、である
- 逆に、k=31文字読まれた段階では、必ず確定しているからである
- すべてのはであって、であるような単調減少関数
- 単純に考える場合にはkは0,1,...,31のような非負整数である、離散的な値を取る
- 今、kが非負整数としたときに、「究極に感じがいい」選手というのは、の選手
- 平凡に「感じの悪い」選手というのは、いろはで決まる「決まり字」通りのを持つ選手
- 「感じのいい」選手は、第1音の子音の響きだけで聞き分けたり、いろはで同じ決まり字であっても、その高低などの聞き分けができるということなので、kが非負整数ではなく、もっと細かい。よく吟味すると、kはほとんど非負実数とかになるかも
- また、「感じのいい」選手にとって、読手によって、聞き分けが変わるらしいのだが、それは、が読手と選手とで決まることを意味する
- ここで、読手を、選手をとすれば、となる
- 対戦ではの2人がいるから、 vs. の戦いになる
- ただし、これは「聞き分け」の対戦
- 「聞き分け」た後に、それに反応して「取る」という動作に関するパフォーマンスを入れないといけない。そこには場のある札と場にない札とその配置を覚えておく能力、覚えていなければ、走査する力も、複数の札を払うという戦略や、それを効率よく実行するために、自陣の札の配置を工夫する力、相手陣に送る札の選択力、そしてその上で、「取る」という筋肉のパフォーマンスが必要になる
- 「覚える」のはメモリに関すること
- 「走査」は2次元走査なので、それなりに工夫がいる
- 「複数の札のセット」で考える(複数の札を払う)には、組み合わせ爆発に対する戦略が必要
- 組合せ爆発対策は、札の配置と送り札の選択にも影響する。全通りを確認しないで、それなりの(最適ではない)適解を得る力