2012-01-29 ぱらぱらめくる『はじめての現代数学』 数学 ぱらぱらめくるシリーズ はじめての現代数学 (数理を愉しむ)シリーズ (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)作者: 瀬山士郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/03/31メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 74回この商品を含むブログ (38件) を見る 「感覚的に現代数学を納得してもらうことに主眼をおいた」本(まえがき1988/05/20より) 1988発刊としての「現代数学」 1 「モノ」から「コト」へ 代数方程式 「モノ」:作図する。定規は直線、コンパスは円 「コト」:定規は一次方程式、コンパスは二次方程式。作図できるということは、手続きの連続で解けるということ。方程式が解けるということから、群論 幾何。ユークリッドと非ユークリッド 「モノ」:平行線 「コト」:平行であることとは 無限 「モノ」:図形表現などによって、直観的・情緒的に「共有」されている無限と言うモノ 「コト」:直観的・情緒的に納得できていることを、懐疑的な第三者に伝えようとすることを介して、「無限」を取り扱う仕組み 2 無限の算術 集合論 無限を数える方法としての集合論。「コト」化した無限を「モノ」化しなおす 代数的でない数、超越数 3 トポロジー 「モノ」:幾何空間 「コト」:近さという「コト」的主題 位置とつながり方 グラフ理論 ホモロジー理論:切断され具合によって閉曲面をデジタル化して扱う ホモトピー理論:ループがどう絡んでいるかでデジタル化して扱う 異球面:エキゾチックな球面(Exotic sphereのWiki)。図形としては普通の球面だが、その上の微分構造が異なるような球面 4 論理学 記号論理学 システムを語るためのメタシステム 記号論理学としていくつの論理記号で論理を操るか 5 現代数学の冒険 曖昧さ・ファジィ集合 複雑さ・フラクタル 不連続・カタストロフィー コンピュータ 「モノ」と「コト」、「意味」と「無意味」