数理生物学を俯瞰する2−2〜生物学・数学カリキュラム2〜
- シラバス的説明
- (0-1)数学系学生用としても生物系学生用としての使えるカリキュラム
- (0-2)Project-based learning(こちら)
- (1)数学系学生にあっては、生命科学における数学モデルの役割の理解を改善すること。生物学系学生にあっては、数学のスキルを向上すること
- これには、次のような内容が含まれる
- 生物学で出てくる見慣れない問題を観察し、
- その問題を数学的な方法を用いて記述し、
- 問題解決のためにどのような数学的アプローチを導入することができるかについて問題認識できるようになること
- ただし、そのような「数学」は幅広く、かつ、微分積分学も怪しいような生物学系学生でもとっかかれるような初等的レベルであることが必要
- これには、次のような内容が含まれる
- (2)数学の内容として経験のある内容を(生物学への適用という)新しい視点とともに提示し、数学の既存知識を強化する
- (3)(生物学的に設定のはっきりした)問題に絡めて、新規の数学手法を導入する
- (補)「わからなくてもよい」という形での「ブラックボックス化」をしない。数学系学生は生物学の面を省略せず、生物学系学生は数学の面(たとえそれが、提示内容の一部であっても)を省略しない。ただし、数学の内容が進むにつれ「完全な理解」はできなくなる。その段階での目標は、(数学的に)扱われていることが何であって、数学を使うことのメリットがなんであるのかは理解できるべきである。(数学系の学生にとって「生物学の内容が進むと『完全な理解』ができなくなることは想定外なのか、ありえないのか、書いていないが…)