『同じ』こと2
- 『同じ川に2度入ることはできない』(こちらとこちらとで言う、テセウスの船から)と言って、「ID」なこと「等しいこと」について議論することがあるらしい
- 同一の場所・同一の時刻に存在することがIDを担保するのではなく、少し担保の方法を広げよう
- 時間の流れも取り込んで、「時空間」上の存在を考える
- 「時空間」上の存在の仕方が、時空間での線(有限な?)であるとすると、この線の一致をIDの担保と言うことになるのだろう
- このとき、色が違う、とか、構成する原子が違うとかは、許容できるようになる
- 時空間での「線」と書いたが、本当は、「体積のある」線である。ある個人とその構成要素である原子とは、「時空間」上の存在の仕方は「体積のない」線で表せば一致するが、「体積のある」線で表せば、「含む・含まれる」の関係になるから、異なるIDを持たせるべき
- 「体積」を考えると、「体積」の増減も気になる
- 「体積」を考えると、「分裂」や「合体」したときのIDが問題になる
- 「分裂」や「合体」というのは、「体積」が連続していることを前提としているけれども、必ずしも「連続」していることはIDの必要条件ではないかもしれないから、これまた、問題になりそうだ
- ここまでの話では、「体積のない線」というのは、古典力学の「質点」を時間軸について追いかけたもの、「体積のある線」というのは、古典力学の「剛体」のようなもの(体積が変わらないとすれば)、「質量保存則を取ってそのうえで弾性があったりすれば、それ用の古典力学」。
- 量子力学にすれば「確率的分布」を導入することになって、IDが雲化(くもか)する
- 量子の世界では「雲化」していて、時空間での存在の仕方を区別できないから、電子や陽子やは、「無名」〜IDなしなのかもしれない