スイッチと記憶の働きを兼ねること

  • 興味を持った記事がありました。
    • 『PCの起動時間をゼロにする新開発「アトムトランジスタ」はまるで人間の脳』(こちら)
    • この記事は、(僕には)わかりにくいのですが、成果発表元である、こちらの記事と併せて読んで、ようやくわかった気がします。
  • ポイントは2つなのですね。
  1. ポイント1
    • 回路で処理をするときの作業を2つに分けます。
      • ●A 「オン・オフ」のスイッチとして回路の流路を変化させながら使う。
      • ●B 持続的に一定の状態を保つことで、それを「記憶」とする。
    • 従来のコンピュータ回路では、●A,●Bを別の素子で作っていた。
    • 脳神経系は●Aも●Bも神経細胞という同一の素子で作っていた。
    • アトムトランジスタは、コンピュータ素子でありながら、神経細胞のように、●Aと●Bとの両方の役割を果たせているところが、「脳神経系」に近づいている。
  2. ポイント2
  • 工学世界では、ポイント1もポイント2も重要ですが、生物モデルを考えるときには、ポイント1が重要になりそうです。
    • あるものの状態変化で、どういう役割を果たしうるか。
    • 状態変化は、どういう風にもたらすか。
    • 状態推移に制約があるか(今回の場合は、状態変化に電圧が使ってあって、電圧という1変数が直線上に並ぶ、複数の状態間の移行を制御していました)。
  • 神経と言えば(こちら)