切り口

  • こちらで、「曲面」を「平面」で切った交叉部分を扱っている
  • 交叉部分をイメージするために、単純なこと考えよう
  • 円を直線で横切ると2点で交わる(接線とか交わらない場合とか特殊な場合は考えない)
  • (3次元)球を平面で横切ると円で交わる
  • こちらの記事に関連付けるには、\sum_{i=1}^k x_i^2=1(曲面の代表)と\sum_{i=1}^k x_i=1(平面の代表)との交わりとして考えたい
  • 今、(1,0,0,...),(0,1,0,0,...),(0,0,1,0,...)のような格子点はこの交わり上の点であることは明らかである
  • これらの点は、平面上の点(\frac{1}{k},\frac{1}{k},...)という点から等距離にある点である
  • また、この平面はk-1次元空間全体であるので、この自明な点は(\frac{1}{k},\frac{1}{k},...)を中心として、半径が\sqrt{(1-\frac{1}{k})^2+(k-1)\times (\frac{1}{k})^2}=\sqrt{\frac{k-1}{k}}な、k-1次元球上の点である
  • 原点から中心までの距離は\sqrt{k\times (\frac{1}{k})^2}=\sqrt{\frac{1}{k}}であるので、ぐるりと動かして、中心を(0,0,...,0,\sqrt{\frac{1}{k}})に持ってこよう
  • そうすると、第k成分が\sqrt{\frac{1}{k}}であることを除けば、k-1次元空間の原点を中心とする半径\sqrt{\frac{k-1}{k}}の円が少なくとも「曲面」と「平面」との交わりを含む形であることがわかる
  • さて、このぐるりと回して第k成分を\sqrt{\frac{1}{k}}としたk-1次元球上の点は第1から第k-1成分までの座標は\sum_i^{k-1}x_i^2=\frac{k-1}{k}を満足している
  • また、このk-1次元球はそもそも、\sum_i^k x_i=1という平面上に描いた球だったから、もとの座標で考えれば\sum_i^k x_i=1を満足している点の集まりである
  • したがって、\sum_i^k x_i^2というk次元球と\sum_i^k x_i=1というk次元平面との交わりは原点からの距離が\sqrt{\frac{1}{k}}な点を中心とする、半径\sqrt{\frac{k-1}{k}}k-1次元球であることがわかる