多項分布

  • こちらから
  • ヒットを「0ヒット」「1ヒット」「2ヒット」…「N_hヒット」とする
  • その確率をp_i;i=0,1,2,...とする
  • Vnumは打者人数。Nout.numは1イニング変わるためのアウトの数。
  • 最後の打者は「0ヒット」
  • それ以外の打者Vothers=Vnum-1人の内訳は、「kヒット」の人数をn_kとすれば
    • \sum_{k=0}^{N_h} n_k=Vothers
    • k_0=2
    • Nからnを取り出すのはNをnと(N-n)とに分けることで、それは2項分布
    • Nからn1,n2,...,nkとに分けることは、多項分布(Wikiこちら)
      • 式を再掲すると
      • \frac{Vothers!}{n_0!n_1!...n_{N_h}!}p_0^{n_0}p_1^{n_1}...p_{N_h}^{n_{N_h}}
      • =\frac{Vothers!}{\prod_{k=0}^{N_h} n_k!}\prod_{k=0}^{N_h} p_k^{n_k}
  • \frac{Vothers!}{\prod_{k=0}^{N_h} n_k!}=\frac{(\sum n_k)!}{\prod_{k=0}^{N_h} n_k!}の部分を関数にすると
    • x!=\Gamma(x+1)
    • e^{log(\Gamma(x+1))}=\Gamma(x+1)=x!
    • 以下のソースで使っている関数lgamma(x+1)=log(\Gamma(x+1))であることにに注意すれば
mypolynomial<-function(x) exp(lgamma(sum(x)+1)-sum(lgamma(x+1)))
uchiwake<-c(5,4)
mypolynomial(uchiwake)
choose(sum(uchiwake),uchiwake[1])
uchiwake<-c(3,4,5)
mypolynomial(uchiwake)
  • 実行結果
> mypolynomial<-function(x) exp(lgamma(sum(x)+1)-sum(lgamma(x+1)))
> uchiwake<-c(5,4)
> mypolynomial(uchiwake)
[1] 126
> choose(sum(uchiwake),uchiwake[1])
[1] 126
> uchiwake<-c(3,4,5)
> mypolynomial(uchiwake)
[1] 27720
  • この式変形が面倒くさいけれども、いったん関数処理にしてしまえば、
  • 「Vothers」の内訳が(2,n_1,n_2,...,n_{N_h}のときの確率P(uchiwake=(2,n_1,n_2,...,n_{N_h})と書くことにすれば、その中身を忘れることができる
  • では、P(uchiwake=U)を考える
  • n_0=0,1,2の3通りも同様に計算できる
                                                          • -
  • 以下はちょっと覚書
  • 覚書1
  • こちらでは、ヒットかアウトかの2項分布を扱っている
  • 多項分布を使わなくてもよいかもしれない
  • A人でイニングが終了し、B人が残塁したとする。アウトの数はC=Nout.numである
  • このとき、得点はA-B-C
  • このときのヒットアウトの並び方がSであるとする
  • Sを変えて得点をA-B-C+1にする方法を考える
    • Bを変えずに(Cは変わらない)、A→(A+1)とする
      • このような並び方の確率は、Sの確率に何かしらのヒットを打つ確率をかけたもの
    • Aを変えずに(Cは変わらない)、B→(B-1)とする
      • このような並び方の確率は、Sのうち、残塁部分に関与している「k塁打」を「k+1塁打」にする(\frac{p_{k+1}}{p_k}をかけたもの)
  • 覚書2
  • 得点を考えるときには、残塁パターンとかいろいろなことが気になる
  • uchiwakeは、ヒットの順番を無視している計算(そうすることで簡単になっている)から、順番が気にならない部分(残塁部分よりも「遠くの」塁の部分)に関してのuchiwakeである、とする
  • ある残塁パターンを決め打ちにしたうえで、その残塁パターンより遠い部分のuchiwakeを考えることにする
  • その分の得点は「uchiwake人数-その中のアウトの人数」である
  • 残塁パターンを考える
    • (1塁、2塁、3塁)なら(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0)…など。数え上げられる
  • 残塁パターンをもたらすヒットパターンを考える
    • (0,0,0)なる残塁パターンなら
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが2回))→ホームラン」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが1回))→ホームラン→アウト」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが0回))→ホームラン→アウト→アウト」
    • (0,0,1)なる残塁パターンなら
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが2回))→三塁打
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが1回))→三塁打→アウト」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが0回))→三塁打→アウト→アウト」
    • (1,0,1)なる残塁パターンなら
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが2回))→二塁打→一塁打」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが1回))→二塁打→一塁打→アウト」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが1回))→二塁打→アウト→一塁打」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが0回))→二塁打→一塁打→アウト→アウト」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが0回))→二塁打→アウト→一塁打→アウト」
      • 「(いろんなヒットパターン(その中にアウトが0回))→二塁打→アウト→アウト→一塁打」
    • など
  • この残塁パターンと得点の関係を考える
  • 残塁の「先」には、あるuchiwakeが続いているとする
  • 得点はuchiwakeによって決まっている
  • 今、ある残塁パターンのある一つの「k塁打」を「k+1塁打」に変えると、