数覚

数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み

数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み

原著発行は1997年だが、邦訳は2010年

  • 算術癲癇
    • 算術的な脳活動により惹起される癲癇
    • 「算術野」の存在を示唆
  • 複数の脳領域の「統合的」所作としての算術活動
    • 統合するのは「誰」か
  • 脳の可塑的性質
    • 算術のための脳領域を代替することは、限定的に可能なようである
    • 脳細胞とその連携は可塑的なので、「特定の領域」がなかったり、障害されたとしても、代替して構築(再構築)される可能性はあるが、それにはかなりの制約があり、脳の局所の構造・脳全体における相対的位置の特性など、代替しにくい条件もあるらしい
    • 原始的な数量把握は(おそらく複雑なネットワークを必要とせず、狭小モジュールによる代替ができるからと想像するが)代替可能・再構築の余地が大きい
    • 複雑な算術・数学概念の把握は代替・再構築が難しそう(可能であるが、そのコストが大きく、現実的に不可能、ということかもしれないが)