電子書籍化関連メモ
- 作者: ryamada
- 発売日: 2014/01/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- てふの幅の問題について(こちら)
- Sweaveからknitrへ(こちら)
- texから電子書籍フォーマットへ(Review)
- Rstudio+knitr
- どうもtexの電子書籍化の問題は、htmlとの相性が悪く、さらにhtmlと相性のよい電子書籍フォーマットとの相性が悪いことらしい
- ということで、knitrというSweaveの新型のようなパッケージとRstudioとを使ってみましょうということになりました。
- Rは必要
- Rstudioはこちらからダウンロード
- texの環境は…Sweaveやらで整っていたものを特に変えていない状況からスタート
- package "knitr"は普通にダウンロード
- さて、Rstudioを立ち上げるとこんな感じのサラの画面
- ここで、新規の作業開始として"Markdown"というのを選ぶ
- するとMarkdownのフレームが現れる
- そのフレームの中には、すでに書式がある
- 一番上のTitleを適当に書き換え、
- 日本語を書いたり、数式を書いたりする
- こんな感じ
テストタイトル ======================================================== ここに色々書く。 ```{r} x <- rnorm(100) summary(x) ``` 数式も書いてみる。 $latex P(E) = {n \choose k}p^k (1-p)^{n-k}$ ```{r fig.width=7, fig.height=6} hist(x) ```
- さて、kinitrする。編み物アイコンがある。それ
- encodingを訊かれるがデフォルトで進む、保存ファイル名を指定する(今は"test.html")
- htmlが立ち上がる
- このあと、pandocが入っているので、コマンドラインから
$ pandoc test.html -o test.epub
- これで電子書籍 epub版の出来上がり
- このepub版でちゃんと見えるかどうかはビューアの問題がある。
- PCで見るなら、ブラウザ Chrome にReadiumというアプリを入れて、ブラウザにepubの書棚を作るとよいらしいです(Readiumはこちらから)
- そんな経緯をepubにしてみたのが「kindle ryamada ストア(こちら)」に現れるはず(もちろん、買う意味のない電子書籍ですが…)
-しかし、致命的なエラーあり。画像がうまく取り込まれていない…
試行錯誤記録
- 以下は、前の記事に至るまでの、特にepubファイルができた後、それがうまく表示されていないことに対する、試行錯誤記録
- 結局、epubというのは、まだ『特に数式表示に関して』発展途上(完成するかは不明)な技術であって、閲覧アプリ(ビューア)というのが、数式を表示してくれたりダメだったりとするらしいことが数時間かかってわかった
- 数式表示の苦労は「てふ」によって乗り越えられて来ていた側面があるのだが、「てふ」では、数式以外にもいろいろな書式を「かっちり」と規定する精神の塊になっている
- その精神と相いれていないのが、ウェブページで、これは閲覧の幅などによって位置や大きさを変えることで動いているもの
- そこに「絵」としての数式を入れることに難渋があって、最近、ようやくMathJaxというので対応しましょう、という感じになっているらしいのだが…
- そのウェブページ(html文書)をさらに可変・柔軟に表示したいね、という電子書籍で、『問題再燃』というところらしいです
- ビューアは、表示機器(PC,iphone,ipad,kindle...とか色々)間の共通ルールの未解決・未開問題があり、さらに、「ビューア」をとりあえず作ってみよう、という人々が数式表示を『後回し』にしている側面があって、せっかくhtmlの場合にMathJax等でなんとかなりそう…と言っているところで、epub(等)ではうまく行っていない…
- 対処法としては、ビューアの設計の責任までは取らないことにする。数式をきちんと見たい人には、適当な閲覧環境を選んでね、とお願いすることにする。…というのが、文書作成側で出来る現実的なラインかと思います。
- というわけで、Rstudio,Rmarkdown,knitr,html化,pandoc,epub化は、現在、取り組む上辺あたりと思います
- また、markdown,html,epubっていうのは、文書の形がフレキシブルであることが大事なので、フォーマット・配置などについて、てふ的な厳格さを放棄することも大事。電子書籍における「美しさ」と「てふ」が狙う「美しさ」には質的違いがあるので、「てふ」ならこうなのに…ということをそっくり電子書籍で実現しようとせず、MathJax,pandocで数式がうまくハンドリングされる範囲で(あまり込み入った下付き文字とかはエラーになる傾向があるとか…)頑張りましょう
- 以下、誤り多数の試行錯誤記録
- 解決策として…
knit("test.Rmd")